限界バンドマン日記「反省はしている、後悔はしていない」

THE・五右衛門のボーカル西山竣也の日常

形骸化されたロック

今日の記事は長いですが、誤解を招きそうな内容なので、一度読み始めた方は最後まで熟読してください。おなしゃす。

 

さて、

今回はバンドマンならではの鋭利な角度で突っ込んだ話をしたいと思います。

 

皆さんはロックってなんだと思いますか?

反骨精神

自由

反政治的

エロい

ジャンキーどもの歌

なんかカッコつけてる

エレキギターとかジャカジャカやるもの

…などなど

人によって違うと思います。

僕の個人的な意見を言わせてもらうと、

 

全部正解じゃね!?

 

って感じです。

 

そう!なにをロックと感じるかは本当人それぞれなんですよ!

十人十色のロックがあるんです。

これを大前提として覚えておいてください。

 

ここで少し自分の話をすると、

僕にとってロックとは

 

「今の正直な気持ち、等身大の自分を吐き出したもの」

 

なんですよ。

だからライブのMCでも散々言ってきましたが、僕は自分の歌やステージの上には何一つとして嘘を持ち込みたくないんです。

それをやってしまうとロックじゃなくなるから。

バンドやってる意味がなくなっちゃうんですよ。

 

でも正直言って、完璧にはできていません。

これはもう本当にカッコ悪い限りです。

 

僕のブログや時々する病みツイート等を見てくださっている方はわかると思いますが、

僕は決してポジティブなだけの人間じゃ無い。

根っこにポジティブさはあると自負していますが、あれこれ細かいことを考えるし、色々気にして生きています。傷つきやすいですしね。

だからすんげえ暗い曲とかも実はいっぱいあるんですよ。

でもTHE・五右衛門のライブではほとんどやりません。

なぜなら、

 

「求められていない気がするから」

 

僕自身ステージ上でお客さんの空気に合わせることは嫌いじゃありません。

むしろなんでもいいから場が盛り上がれば良いなって本心で思ってます。

だから、それは良いんですよ。嘘じゃないから僕のロックなんです。

 

でも、

でもなんか

上手く言葉では言えないけど、

なーんか違うな

って思うときがあるんですよ。

 

「あれ?これは俺の本心なのか?はたしてこれが俺のやりたいことなのか?」

 

って思うことが多々あるんです。

 

本心を歌う

本心を表現する

って言葉にすると単純ですが、

 

そもそも本心ってどこにあるんですか?

 

人に嫌われても良い!自分のやりたいことをやる!言いたいことを言う!

って思って生きている人も、例えば目の前に好きな人がいて、

(この子に嫌われたくねえな)

とか思ってお世辞とかを言ったら

それは本心に反しているんですかね?

 

嫌われてもいい!

も本心だし

嫌われたくねえ!

も本心じゃないですか?

 

そうなんですよ。

人の本心なんて誰にもわからないんです。

だから結局、

自分が何をしたか

自分の実際に行った「行動」のみがその人間を決定するんです。

 

そう考えると

じゃあやっぱ俺はロックじゃん!

だって全部本心なんだからステージに立ってる時点でロックが成立してるじゃん!

 

ってなります。

 

ん〜〜〜

なんか釈然としない…

 

 

さて、ここでバンドマンの皆さんに問いたい。

 

あなたたちはロックできてますか?

あなたたちのロックってなんですか?

 

 

青春パンクやってると、似たようなジャンルのバンドとよく対バンします。

 

圧倒的なヒロトの信者率。

 

ぴちぴちスキニー履いて、

気が狂ったような動きして、

舌ベロベロして。

 

ん〜〜〜

 

僕はヒロト大大大大大好きなんですが、あえてアンチ的なことを言うと、

初めてヒロトを見たとき率直に

「変な動きー」

って思いました。

勿論ヒロトを深く知れば知るほど、彼の曲を聴けば聴くほど、その考えは変わっていき、今では最高にかっこいいなって思っています。

ですが、これはあくまで

ヒロトだからかっこいいんです。

勿論その人のやりたいロックが

ヒロトの完コピをすること

ならばそれでいいんですよ。

でもそれならブルーハーツハイロウズクロマニヨンズコピーバンドをやればいいじゃないですか。

だけど、彼らはあくまでオリジナルバンドをやっています。

つまりは彼らにも彼らにしかない伝えたい何かがあるはずなんですよ。

だったらヒロトの真似は最適解じゃない。

 

つまり、ロックの定義は人それぞれだとは言いましたが、それにも限度があるってことではないのでしょうか。

最初にロックは十人十色と言いましたが、色んなロックの形があれど、確かに

ロックではないものも存在しているんですよ。

誰かの猿真似は、

「形骸化されたロック」です。

これはぜんっぜんロックじゃない。

 

そこで、僕のずっと感じてきた違和感の正体がわかりました。

 

そうか、僕自身が形骸化しているんだ…

 

と。

 

まずは自分のロックの定義を改めなければなりません。

「本心に従う」

は変えないとして、問題は

どの時点での本心に従うか。

なんですよ。

これはもう僕の一番情熱が爆発するタイミングの本心に従いたい。

それはなにか、ズバリ

 

曲を書いているときの気持ち

 

です。

 

明るい曲の時は明るく歌いたいんですよ。

暗い曲の時は悲しく歌いたいんです。

当たり前のことだけど、ライブでやるのはすごく難しい。

 

ありがたいことにTHE・五右衛門

応援してくれる方が少しずつではありますが、増えてきました。

僕はそれがとても嬉しくて、ついついその人たちに気に入られるために曲を書きそうになってしまいます。

青春パンク好きに気に入られたくて、そういう曲ばっか作りそうになります。

フォーマットはそれでもいいんですよ。今の音楽の出回りまくった時代に全く新しいことをやるのは不可能ですから。(そもそもおれカノンとかしか使えないし笑)

ただそれを表現するときの自分の態度はやっぱり改めなければなりません。

僕は小心者なので、すごーーーく難しいですが、時には悪態つかなきゃいけない時もあるんですよ。

これって特に日本人には受け入れ難いですよね。

 

だからと言って日本のバンドマンたちよ!それでいいんですか!?

アイドルかぶれみたいな嘘笑顔で売れて楽しいですか!?

 

パンクロック好きどもよ!

もうヒロトの真似すんのやめません!?

ジャンルは同じでいいけども、自分なりの表現方法考えましょうよ!

 

おい!西山竣也!

お前なに洒落気づいんてんだよ!

ステレオタイプのパンクロッカーを真似する必要はないけど、少なくともチャラチャラしてんのはロックじゃねえって、お前思ってただろ!?

なに髪センターパートにして、ピアスつけてカッコつけてんだよ!

お前らしくねえだろ!!

 

 

 

 

うん!そうだな!

じゃあ、まずは坊主にしよう!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ってなるわけねえだろバーーーカ!!

おれ今の髪型気に入ってんだよ!

元カノに褒められたもんね!

「ビジュが良い」って言われたもんね!

ぜってえ変えねえから!!

 

うん…

日本のバンドマンたちよ。

そのままでいいです。

そのまま頑張ってきましょ。

 

なーにが「形骸化されたロック」だ!

考えすぎなんだよ!

そういうのは売れてから言え!調子乗んな!

 

 

 

 

 

ふう…

ここまでの文は一体なんだったんだ…

 

僕ってこういう人間です。

オーーメコ!

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